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ノロウイルス





ノロウイルスの特徴
疫学



@ 平成18 年ノロウイルス食中毒発生状況
・ 平成18 年のノロウイルス食中毒は、事件数499 件、患者数27,616 名(平成17年と比較して、事件数が225 件、患者数が18,889 名増)であった。その内、患者数が500 名以上の事例は、6件(5,118名)であり、都道府県等からの報告によると、発生原因については、すべての事例においてノロウイルスに感染した調理従事者等が汚染源と推察されている。
・ 月別発生状況は、10月が27 件(1,475名)であったが、11月から急増(124件、6,220名)し、12月は150 件(11,547名)であった。
・ 原因食品は、食事等が310 件(17,795 名)、複合調理食品が77 件(5,547 名)、魚介類が26 件(420名)の順で多かった。
・ 原因施設は、飲食店が288 件(10,905 名)、旅館が92 件(5,436 名)、仕出屋が55 件(8,356名)の順で多かった。
A 感染症発生動向調査(週報)
・ ノロウイルスは、感染症発生動向調査の中で冬期の感染性胃腸炎関連ウイルスとして集計されており、昨年末は例年より1 ヶ月程度早く10 月中旬から流行が始まり、11月、12月の2 ヶ月は過去10 年間の報告数では最大の規模の患者発生が見られた。
・ 地域別の発生状況については、大まかな傾向として、九州及び中国地方の西日本から流行が始まり、近畿、中部、四国、そして関東、東北の東日本が遅れて流行が起こったように見られた。
B 病原微生物検出情報(月報)
・ 病原微生物検出情報には、地方衛生研究所で検査されノロウイルスと確認されたものが集計されており、平成18 年10 月〜平成19年6月4日までに地方衛生研究所から国立感染症研究所感染症情報センターに報告された食中毒又は感染症由来の3,669 株のうち、93%(3,448株)はGUに属するノロウイルスであった。
・ 検出されたノロウイルスの約22%(788 株)が遺伝子型別された。型別された株のうち、GU、遺伝子型4(GU/4)が92%(727 株)を占め、流行したノロウイルスのほとんどがGU/4であったと考えられる。
・8 ヶ所の地方衛生研究所で検出されたGU/4の構造蛋白領域の遺伝子解析から、GU/4 は大きく3 つのクラスターに分けられたこと、そのうち2 つはヨーロッパ2006a及びヨーロッパ2006bと呼ばれる新型タイプであったこと、いずれの地方衛生研究所でもヨーロッパ2006bタイプが主流で、このタイプはこれまでのシーズンにおいて我が国では検出されていないことが特徴としてあげられる。



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